- FAQ TO USE KOREAN LANGUAGE ON JAPANESE PC -
 
2.総論 − ハングルとコンピューター
 
             より詳しい内容や質問はハングル工房綾瀬店へどうぞ
 
(1)ハングルはコンピューターで使うことが出来ますか?
 
  できます。条件がそろえば。条件とは、アメリカで「日本語はコンピューターで
使うことが出来ますか?」と聞かれた場合と同じだと考えてください。
 
(2)どうして韓国のファイルが日本語システム上でそのまま読めないの?
 
  文字コードがちがうから。韓国と日本のファイルに限りません。そもそも、日本
語の unixワークステーションで書いた日本語の文書を、日本語のパソコンに「そ
のまま」持ってきても読めません。文字コードが互いにちがっているからです。同
じ日本語同士であれば、その文字コードを「変換」することで互いに読めるように
なりますが、これが日本語文字とハングルの場合には、「文字の形」そのものがち
がいます。例えば日本のパソコンの中には「漢字 ROM」を持っているものがありま
すが、この中には日本語の文字と日本の漢字しか入っていません。だから、いくら
コード「変換」しても、決してハングルは出ないのです。
 
(3)韓国の文字体系について教えてください。
 
  韓国の場合、現在はほぼ1つの文字系が、ほとんどコンピュータで、特にパソコ
ンでは例外なく8ビット系「KS完成型」で統一されています。この文字系は、実際
のコード系は unix euc 日本語コード系と同じ領域にあり、従って unix上では
「フォント切り替え」ひとつで日本語と同時に混在できます。一方パソコンでも、
韓国では同じ8ビット系 KS完成型ですので、このファイルを日本語パソコンと読
もうとすると、日本語パソコンでは文字バケするどころか、文字の第1バイト、第
2バイトの切れ目さえまちがえます。ひどい場合は、日本語処理をしているアプリ
ケーション(エディタなど)は収拾がつかなくなって、ファイル自体をこわしてし
まうことさえあります。このファイルを扱うには、専用のソフトを使用する、ある
いは適当に変換して扱わなければなりません。なお、韓国でメジャーな文字コード
系には「KS組合せ型」というのもあります。これは原理的にまったく異なるコード
系で、初声・中声・終声にそれぞれコードを与え、ハングル1つをその組合せで表
現するものです。民族主義的?な立場から現在も根強い人気を持っていますが、商
用ベースでは決して一般的ではありません。
 
(4)韓国ではどんなコンピューターが使われていますか?
 
  韓国のパソコンは圧倒的多数派が IBM互換機で、いわゆる「DOS/V機」です。
Windows環境も、日本と同様ローカル(ハングル)版 Windows 3.1/95が出ています。
これに対して比率は低いですが、ここ数年 Macの成長が大きく、OSも標準出荷版が
ハングル Talkになりつつある模様。要するに日本のパソコンがみんな「日本語」
化したのと同じ過程を踏んでいるようです。ただ、日本でも今でもマシンは古い 
98、使うソフトは一太郎 ver 3だけ、というケースがあるのと同じで、今でも英語
版 DOSのまま、使うソフトは、それで動くワープロ、いわゆる「アレア」H@n-Geul
だけ・というケースが少なくありません。この他、unixワークステーションが増え
ていますが、これは日本と同じだと思ってかまいません。
 
(5)日本語システム上でハングルを書くことはできないの?
 
  特定の機種、特定のソフトでよければ、できます。98では、かつて高電社が 
TechnoMateというシステムを売っていました。これは広い意味での外字を 2864字
用意して、特定のワープロでその読み書きができるものでしたが、現在は商品とし
ての寿命を終えたようです。IBM互換機日本語システム上で「ハングルが書ければ
よい。とりあえず日本語は忘れても」であれば、「英語版 DOSのもとでさえ動くハ
ングル・ワープロ」「アレア」H@n-Geul が、日本語版 DOS/Vで動きます。このワ
ープロのWindows 3.1版、 Windows 95版は、やはり英語版 Windowsのもとで動くこ
とになっているので、同様に日本語版 Windowsのもとでも動くはずです(現時点 
95/12で未確認)。ただし 98では、障害がレポートされています。DOS版は、98で
はぜったいに動きません。  Macでも、似たようなソフトはあるかもしれません。
(((知ってる人求む)))有名なワープロ「一太郎」の「外字」としてハングルをずら
っと登録して、フリーソフトとして流通したケースも、少なくとも2種類が知られ
ています。が、これは時代的に過渡期の産物で、現在実用に供されている例は少な
いでしょう。いずれにしても、これらの場合、ハングルを書くことはできますが、
読むためにも同じソフトがなければ読めない、という制限が付いてくるのはやむを
得ません。
 
(6)韓国のファイルを日本語システムで読めるようにすることができますか?
 
  そのパソコンが、日本語とは異なる文字コードを扱う能力をもっていれば、でき
ます。例えば、Macの System 7 にはその機能があるので、うわさされているよう
な KLK (Korean Language Kit) が発売されれば、漢字 Talk 7 の日本語を基調と
したシステムの中に、ハングルを同時に混在させることができるはずです。ただし
KLKはうわさばかりでいっこうに発売される気配がありません。MSDOS, Windows 3.
1/95 には、この能力がありません。そこで「日本語の文字コード系をそのまま、
つまり Shift-JISコード系をそのまま使って、その異体字つまりフォント変更でハ
ングルを出してしまえ」という方法が取られました。これが、Windows用、高電社
の Korean Writerです。(以下、これを Shift-KSと呼びます)この方法では、韓
国のファイルを一度「変換」処理すれば、日本語版Windowsで読めるようになりま
す。この「変換」ツールは商品にもついて来ますし、フリーソフトも複数あります。
なお、Korean Writerが採用した方法は独創的なものではなく、原理的に同じフリ
ーソフトが、Mac、Windows、それに DOS/V FontXシステムの3種類存在します。
 
(7)韓国のファイルを変換せずにそのまま見ることができますか?
 
  できます。そういうソフトを使えば。
 いわゆるビューワ (viewer) と呼ばれるもので、OSにはその機能がない場合、ユ
ーザ・プログラム自身がその文字コードを解釈して、これに対応する文字を「絵」
として画面に表示あるいは紙に印字してくれるソフトがあります。また、同様にハ
ングルを表示し、且つ編集も可能なエディタも数多くあります。有名なところでは、
VADAと言うエディタがあります。このエディタには所謂DOS/V用と98用があり、
甞て日本でハングルを表示・編集する際の入門書的ソフトでした。また、通信ソフ
トの、SuperSessionもエディタ機能を持っています。SupperSessionは、現在でも
NIFTYのFIBMPROにて、簡単に入手できます。各環境についての詳しい情報は他のコ
ーナーにて。
 
(8)日本語とハングルの交じった文章を書きたいんだけど....
 
  Mac KLKがもし発売されれば、日本語を基調とするシステム上で、日本語と混在
してハングルが書けます。Windows Korean Writerでも、できます。
 また、擬似的な日韓混合文で良いなら、韓国側の文字体系はひらがなとカタカナ
を有していますので、韓国と同様の環境を整えてそれを利用すると言う手もあるで
しょう。それ以外の方法では、ほぼ絶望的でしょう。
 
(9)通信でハングルを使うのにはどうしたら良いのですか?
  a.日本のネット、b.韓国のネット
 
  a.文字ベースの通信で、端末がそれぞれ日本語ベースのパソコンである場合、
ハングルを扱うのは不可能です。せいぜいローマ字で置き換えるか、あるいは文字
の組合せで「絵」を描くくらいしか方法はありません。ただし、上の Korean 
Writerの文字コードであれば、通信中は「一見文字バケ」に見えるが後でワープロ
でフォントを変えてみるとハングルだ、ということはできます。しかし、いずれに
しても「通信」のセッションの中ではフォントの選択はできないので、一般的には
不可能というべきです。
 
  b.まして、日本語ベースそれだけのパソコンでは、韓国のネットに(仮に)入
っても、全然文字が読めません。ただし、これに Korean Writerなど Shift-KSシ
ステムを用意した上で適当な通信ソフトを用意すると、読めるようにはなります。
通信ソフトの中には「この通信の間は、相手側(韓国側 BBSホスト)文字コードは
eucである」という設定ができるものがあります。この場合、eucと韓国の KS完成
型はコード域が同一なので、通信ソフトがその場で常に Shift-KSに変換してくれ
る。従って、画面上には、正しくハングルが流れてゆきます。
 
以上、ここまで
執筆・Ken Mizuno
編集・木村 幹
 
おまけ
 
1.「文字コード(系)」って何ですか?
 
 コンピュータは馬鹿なので「文字」等という高級なモノは知りません。解るのは
「数」だけですから、「文字」を扱っているフリをさせるには、「文字」に「番号
」を振って、その番号で扱わせるしかありません。
 ほぼ世界共通な部分の話をすると、例えば、「1」という文字には「49番」が、
「A」という文字には「65番」が割り当てられています。そこで、BASIC だと
「Print Chr$(65)」、C だと「putchar(65)」等という命令を書くと、画面に「A」
の字が出てくる、という風な仕組になっています。
 「文字コード」とはこの「番号」の事ですが、勿論、行き当たりばったりに振っ
ている訳ではなく、それなりの理屈に基づいて、決められています。この理屈や番
号の取り決め全体の事を「文字コード系」と呼びます。
 
 1.1.1byteコード系と2byteコード系
 
 英語だけなら、7bit=128個もあれば、大方の数字・文字・記号がカバーできます。
つまり、現在ほぼ標準となった処理の最小単位、1byte=8bitを1文字とすれば、
8bit=256個の文字が使えますから、独仏のアクサン・ウムラウト付文字くらいは追
加できますし、日本語でも、追加するのをカタカナだけに絞る事にすれば、何とか、
8bitの中に納めてしまうことができます。
 これが1byteコード系で、文字種がそれほどない言語に対応する場合には、これ
で十分、間に合います。その場合でも、最初の128個分だけは、できる限り、英語
と同じ番号に同じ文字を割り当て、追加分は、残り128個に詰め込む事にしてあり
ます。プログラム言語を含め、最低限の情報交換を可能にするためです。
 ところが、日本語でも、漢字を扱おうと思ったり、ハングルや中国語を扱おうと
思えば、最低でも、千や二千の文字は必要ですから、1byte=1文字では到底間に合
いません。そこで、2byte=1文字なら、最大で65536個の文字が扱えるから、これ
で行こうか、って事になった訳ですね。
 ただし、英語との互換性の都合で、全部、2byteって訳にも行かず、実際には、
1byte/2byte混じりのコード系にしなければならないため、6万余りの番号に全部
文字を割り当てられる訳ではありません。他にも、事情がありますので、1万字辺
りが限界になります。
 
  1.2.何故色々なコード系があるのか
 
 コード系の違いには、大雑把にいって、3つの違いがあります。
 
(その1)言語・機種による違い
 
 JIS と KS では、そもそも言語が違いますから、必要な字も違います。当然、コ
ード系も別のものになってしまいます。
 
(その2)どういう文字をどう並べるか、による違い
 
 韓国のKS完成型とKS組合型、中国語のGBとBig5等は、文字の選び方・並べ方の基
本から違う、まったく別のコード系になっています。日本語の場合、ない事はない
けど、まず、普通の人の目には付かないでしょう。
 
(その3)並べた文字をどの番号に割り振るか、による違い
 
 JIS区点, JIS 16進, Shift JIS, EUC 等は、元は同じJIS規格で、ある文字・並
べ方は、細かい違いこそあれ、基本的に同じものであるにも関らず、用途や機械・
プログラマの都合、1byteコードとの共存のための工夫の違い等により、同じ文字
が、別の番号に割り当てられています。割り振り自体は単純な規則に従っているた
め、変換は簡単なんですが・・・
 
2.「フォント」とどう違うのでしょうか?
 
 「コード」というのは、「番号」と「字」の対応関係、「フォント」というのは
「字」とそれを表わす「絵」の対応関係、という風に考えればいいと思います。
 ある番号を与えられた時、どんな字(絵)が出てくるか、その仕組には大別して2
つのパターンがあります。
 
(その1)ハードでやる
 
 98x1のMS-DOSや、DOS/Vの英語モードでは、番号に相当する字(絵)を書く(描く)
のは、基本的に機械がやっていますから、同じ番号に対しては、同じ字(絵)しか出
てきません。
 
(その2)ソフトでやる
 
 それに対して、DOS/V 日本語モードや、WIN/MAC 等では、番号に対応する字(絵)
のデータを、メモリやハードディスクから持ってきて、絵として描いていますから、
そのデータ部分を変えてやると、同じ番号でも、違った字(絵)が書ける(描ける)よ
うになります。これが「フォントを変える」という事です。
 勿論、「A」を描くために「65番」を送ったのに、実際には「B」と出てきたので
は困りますから、普通は、同じ「A」でも、太い奴、角張った奴、手書き風の奴と
いうバリエーションを使うという事になります。
 しかし、同じ間違いでも、漢字の最初の「亜」が出てくる筈の処に、ハングルの
最初の「ka」が、漢字の2番目の「唖」に対してハングルの2番目の「kak」が、
という規則正しい間違いをしてくれたとしたら・・・
 これなら、間違いでもいいや、いや、間違ってくれた方が嬉しい、と思いません
か?「Korean Writer」や「標準ハングル」は、こういう、日本語フォントとして
は、明らかに間違った絵を描くんだけど、必要な人にとっては、その間違いが中々
嬉しいという変な仕組の代物な訳ですね。
 もっとも、パソコンでこれやっても、所詮、Shift JIS ですから、KS完成型と同
じ番号になる訳ではなく、実際には、簡単なコンバータを通さないと、韓国の文書
の直接の読み書きはできません。
 その点、EUC を使った、Unix マシンだと、番号が「たまたま」(それなりの理由
はありますが、ま、偶然みたいなもんです)KS完成型と一致するため、コンバータ
の類は必要ありません。うらやましいもんです(^^;
 
 文字コードについて、より詳しくは、9.文字コード、を参照して下さい。
 
 

目次
1)はじめに
2)総論
3)MS−DOS
4)WINDOWS
5)MAC
6)インターネット
7)インターネットでハングルメール
9)文字コード
0)いわゆる裏業
HRのドキュメントファイル (Japanese: HR Document)
  以上、ここまで 執筆・Kyoncy  協力・リーチ 編集・木村 幹   アタゴオルのハングル工房綾瀬店に行く/質問する
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