比較地域研究論

(神戸大学大学院国際協力研究科・ 後期2単位)

木村 幹

 

授業概要:

 地域研究とは一体何であり、どのようにして行うべきものだろうか。勿論、それは何処かしらの地域について闇雲に勉強し、その「全て」を理解するものではない。どんなに狭い地域、狭い対象についてさえ、我々はその全てを知り尽すことはできないし、また、できる筈もない。

 就中、この問題は、自らが生まれ育った訳ではない地域について研究する場合には、更に顕著になる。実際、我々は自分自身が生まれ育った地域についても、その「全て」を語り得る訳ではない。ましてや、当該地域に遅れて「研究者」として参入した人間が何を知ることができ、何を語ることができるのか。

 その意味で、地域研究はそれ自身が大きな挑戦であり、また、矛盾したものであるのかもしれない。本講義の目的は、この問題について、講義担当者が受講者と共に試行錯誤してゆくことにある。

 

授業形式および使用テキスト:

授業の進め方等

• 可能な限りディスカッションを中心とする。受講者は、この講義において、自らが研究する「地域」をあらかじめ選択し、実際に簡単な研究を「組み立てて」いくことになる。講義は、大きく、1)問題設定、2)研究手法の選択、3)研究資料の選択、4)分析、の過程からなる。講義担当者は必要に応じて、受講者に追加的情報提供を行い、参加者の研究が望ましい方向へ進むよう誘導する。

・また参加者は単元毎に5分程度の簡単な報告を行うことを義務付けられる。

• 受講者は、全講義終了後、自らのこの講義において行った研究内容をレポートとして提出する。

 

使用テキスト

• 前半はテキストを使用する。また、講義の進行に応じて、また、参加者の研究方向に応じて、参考文献を適宜指定する。

 

評価の方法:

 試験は行わず、講義時のディスカッション、及びレポートにより評価する。

 

授業の予定、課題、論点:(2016年11月22日更新)
註・スケジュールは適宜変更します

1.地域研究のディレンマ(10/04)

2.テキスト読解(10/11, 10/18, 10/25. 10/31, 11/8)

3.暫定テーマ発表(11/15)

4.研究に向けての資源の確認(11/22)

5.地域における問題とケースの意味の確認(11/29)

6.専門領域における問題の意味の確認(12/06)

(12月13日は公務出張のために、休講です)

7.研究手法の選択:所謂「量的分析」と「質的分析」を中心に(12/20)

8.データの選択(01/10)

9.分析と中間評価、問題解決方法の模索(01/17)

10.プロット作成(01/24)

11.最終発表(01/31)

メッセージ:

 本講義は、個々の受講者が実際に地域を対象とする研究を行うに当たっての具体的なノウハウの獲得を目的としています。受講者の積極的な参加を強く期待しています。

 

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