Regional Studies N0. 1
比較地域研究論第一回講義用メモ

1.講義を聴講するに当っての注意事項
  1)講義の基本的形式
  2)単位の認定方法
(以上は、詳しくはシラバスを参照のこと)

2.項目(1)−我々は何故「地域」を「研究」するのか?
 前提としての「研究」のあり方
  A.主体(研究する人)、B.客体(研究されるもの/人等)、C.聴衆(研究成果の聞き手)
CF.(閉じた形での)「趣味」−A=C、つまり自分だけが「満足」できればいい
しかし、本来の意味での「研究」
 「聴衆」をして自らがなぜ、その「客体」を「研究」しているのか、を説明できなければならない
→ 「修士論文」は何の為にあるのか
言い換えるなら、
 「客体」を選んだことの「説明責任」は、「主体」にある − 説明できなければ、その「研究」は「趣味」になってしまう
もちろん、そのことは、
 最初の段階では、「面白いと思ったから」、「好きだから」でも構わない
→ ただし問題は、「何故面白い/好きなのか」を「聴衆」にわかってもらうこと
ここでの大きな問題、
 研究対象としての「地域」 − 狭い・広いに関係なく、無限に多様であり、それ自身を直接「研究」しようがない
→ 現実には、「地域」の何かしらの「ケース」を選び出して研究する他ない
CF.地域の人たちのことが知りたい − その全部を知ることは永遠にできない
CF.地域研究の古典的ディレンマ 
 1)短期滞在者には現地の人々の行っていることの「厚い/深い意味」はわからない
 2)長期滞在者は現地の人々の考え方と類似して行くので、彼等の行動の他者との違いがわからなくなる
→ 人間は文化を「使い分ける」ことができるか?
加えて、
 長期滞在者は、自らが現地(の人々)の全てを知っていると勘違いしがち − 例えば、子供時代は?「Outsider」であることの意味は?

宿題
 次回までに、自らが最終報告で執筆する「地域」と、その中でどのような「ケース」を選択するか、そして、それを選択した理由について、TAとじっくり相談した上で、考えてくること。また、5分程度の報告をもとめるので、内容の簡単なメモを用意すること。

CF.勉強のコツ − メモを定期的に残す(その変化により、自らの考え方の変化を知る)
 

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