比較地域研究論第5回用メモ

表題・専門領域における問題の意味の確認

1.復習
 1)研究の「専門領域」からのアプローチ
 ○「専門領域」において既に重要と看傲されているもの
 例:「民主化」、「経済発展」 → しかし、それだけではどうしようもない

2.「専門領域」から学べること
 ○「問題」そのもの − 学問的関心の方向性
 例:国際的現象としての、「政治的信頼」の崩壊 →但し、どうしてそれが脚光を浴びているかを知る必要あり
 可能性:1)広く見られる現象だから、2)理論的に大きな含意のある現象だから、3)???
 ○問題の「解き方」一但し、方法は、目的に合致していないと無意味
 例:「民主化」を巡る言説の変化 →「解きたい事例」においてそれは本当に重要か
 ○資料の探し方−どの種類の資料に依拠するか
 ○「抽象化」/「一般化」の方法
 例:日本と東アジア諸国の間の「歴史認識」問題
   → → 「脱植民地化」の結果として生じる宗主国・旧植民地諸国間の植民地支配認識

3.「聴衆」をどこに探すか
 ○「専門領域」に関る「社会」(ようするに「学界」)
   → 学問的関心の中に、自らが分析しようとしている事例をどう位置づけるか(単なる+1にしないようにする)
 例:小選挙区制の政治的効果 → x国においてそれを観察するのが適切であることを理由付けする
 ○「地域」そのものの「社会」
   → 「地域」ともともと関りのない学問的問題を、どうやって「地域」の人々にも意味あるものに「翻訳」するか

4.「事例」をどう見つけるか
 ○前提一同じ事例について同じ発想に基づき、同じ方法で研究した先行研究がないこと
  (或いは、先行研究が同じことを、きちんとやり抜いていない、こと)
 ○考えなければならないこと(1) − 何故、誰もやっていないのか
  → 「新しい」問題だから?難しいから?できないから? → 自分ならできるのか?
 ○考えなければならないこと(2) − どの事例を、どのくらい研究すればいいのか
   → 効率性、及び、議論の簡潔性・明確性を考えれば、不必要な労力、説明はできるだけ省くべき
   → まず、「知りたいこと」が何なのか、を明確にして、それにあった「解き方」を予め想定し、あるべ
き資料を設定し、相応しい事例を探す
   → どれかが存在しないのであれば、不可能なプロジェクトであるので放棄もやむをえない

まとめ
 先行研究からどう「盗む」か
 ○誰でも「資源」は限られている − 著者は、自らの資源を最大限に生かすためにどのような工夫をしているか
 ○研究のどの部分を「放棄」しているか − ある対象のあらゆる部分を「研究」することは不可能である以上、どこかで「手を抜いている」
 ○どのような時期にどのような環境で書かれているか − 「今の」「自分なら」何ができるか
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