比較地域研究論第7回用メモ

表題・データの選択

1.原則
 1)「一つの研究」においては、最低限依拠すべき「ーつの信頼できるデータ」が必要
→複数のデータを併用すると、
 A.相互の関係を明確にしなければならない
 B.研究の信頼性が最も信頼性の低い部分によって脅かされる
 C.何よりも、煩雑である
→研究はできるだけ「シンプル」に構成すべき

従って、
 その為には、信頼できるデータが存在するのであれば、徒に他に目を奪われず、その分析に集中すべき
例)
 信頼できる(とされる)機関による統計データ、影響力のある(とされる)メディアデータベース、所謂「一次文献」 → 不安定な設計に基づ<「自作のデータ」に不必要に拠ることは「自己満足」でしかない
  (殆どの場合、ごく小さな部分しかカバーできない)

逆に言えば、
 データが限定されている場合に、「手持ちのデータから何ができるか」ということを考えることも重要
→ 再び、存在しないデータに依拠しなければならない研究は、研究の設計が悪いのであって、それは研究の設計をした研究者の責任

それでは具体的にどうするか
 例1・外交関係 → 取り合えず刊行されている外交文書で何ができるか考える
  (見落とされている重要な論点はないか、今までとは違った活用の方法はないか)
 例2・ある社会における「イデオロギー的状況」 → 主要なメディアのデータベースでかなりのことができる
  (どんなことが議論されているか、何時議論されたのか、影響力ある人々はどんな人なのか)
 例3・ある社会における経済的状況一時の政府・国際機関の発表している統計データ
  (地方の上京が状況がわからない場合には都市の状況から、また不安定な統計であればその「揺らぎ」を見る)

より具体的な方法
 国内における主要な地域研究の機関、センターに行ってみる
→ そこに何があるかを探る → まずあるもので何ができるか考える → 研究計画を確定する

2.まとめ
 1)研究の意味づけ − 予備調査で確認する(「地域」その他の社会、それもと「学問的」)
 2)研究の方法 − 自らの能力を最も生かせる研究方法の選択(より大きな研究との連結)
 3)データの選択 − 「存在するデータ」からの発送
→研究計画の最終確定
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