比較地域研究論第8回用メモ

表題・分析と中間評価、問題解決方法の模索

1..原則
 自らが配分した資源の中で「最善」の「成果」を作成する

2.分析開始後の問題のあり得べきパターン

1)期待した研究リソースがみつからない
重要なポイント(特に初学者の場合)−「見つからないもの」を探すことに過度に時間を浪費しない
打開方法
 A.他の「当たれる資料」に当たる一但し、「有力な第二候補」が存在する場合
 B.存在する資料に合致した形で、研究計画を調整する一但し、調整しても、研究の目的(の一部)が達成される場合
 C.その資料が本当に必要かどうか考える−「ブラックボックス」(仮説)のまま進行しても可能かもしれない
注意
 社会科学の多<の分野においては、ある特定の仮説や事象を「完全に立証する」ことは不可能
→ 「反駁されていない有力な仮説は、暫定的な事実である」ことを明記すること

2)「都合の良い」分析方法が見つからない
重要なポイント − 研究の対象がオリジナルなものであれば、分析方法もオリジナルである方が望ましい
(∵殆どの社会科学の分析方法は、理論的に導かれたもの、というよりは、ある特定の現実を分析する為の試行錯誤として生みだされたものだから)

打開方法:自分でモデルを作る
 A.「事例」の抽象化を試みる − 固有名詞を普通名詞に転換し、幾つかの段階にくぎって抽象化を行う → 完全に固有名詞を排除し、論理的に説明されるのであればそれ自身が一つの理論モデルとなる → その含意を考える
 B.自らの「事例」と先行研究が分析の対象としている「事例」の相違点を整理する − 相違点に沿って、モデルを調整する

3)資料が多すぎて、収拾が付かない
重要なポイント − 分析がシャープなものとなる為には、抽象化に不要な事実は、除去すべき
→ (分析の段階では)資料を集めること自身を目的としないことに注意
打開方法
 A.収集するデータの範囲を絞り込む − 検索語、時期、等
 B.事実のままではな<、「物語」に沿って整理してみる − 「物語」に整理しきれない、事実はとりあえず除いておく
注意
 「物語」は飽<まで「論理的」に構成すること − 論理的に構成することにより、他との比較が可能になる

4)予想したとおりの結果が簡単に出てしまった
重要なポイント − 目的は「完了する」ことではなく、「最善」の「成果」を出すこと
→ 最も懸念されるのは、「誰でも思いつ<陳腐なこと」だったのではないか、ということ
打開方法
 A.分析の結果として得られる「解釈」(←この部分には未確定な要素が必ず入るについても、実証を行う
 B.類似した事例と比較することにより、自らの「解釈」の重要性を確認する
 C.分析の前提として用いた「仮定」について確認する

5)「文章」がかけない
重要なポイント − 「作品」に仕上げられない、分析、は価値を特たない
打開方法
 A.各々の章、節、段落が、どのような役割を持ち、どのように論理展開するかを、予め確認する(小見出しを含む、目次の作成)
 B..要約の作成 − 1/10程度が目安
 C.自らの文章のスタイルを確立する − 美文でなくてもよいから、くどくてもわかりやすく(同じことを繰り返しても良い)
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