韓国における儒教と現代

 

はじめに

1.儒教とは何か

(1)日本人の儒教イメージ 

 ○ 「四角ばった」「堅苦しい」ものとしての儒教

 ○ 宗教よりも道徳、としての儒教

 ○ 日本人の生活にとけこんだ儒教 − 位牌・三回忌

(2)宗教における「生と死」

 ○ 宗教の日常において強調される「道徳」

 ○ 宗教と哲学を分けるもの − 「死への恐怖」の克服論理の提供

  例・天国と地獄(キリスト教)、輪廻と解脱(仏教)

(3)儒教における「生と死」

 ○ 神なき宗教、としての儒教 − 来世の不在と人間中心の世界

 ○ 肉体としての死と受け継がれる「血」 − 「利己的な遺伝子」論との類似

 ○ 儒教の死生観と男性優位の家族制度

 ○ 「孝」の「忠」に対する絶対優勢 − 服喪

(4)礼の世界観

 ○ 裁く者の不在の儒教

 ○ 人間の衝突を防ぐための「礼」の発生

 ○ 礼の実行の前提としての「上下」関係の決定

 

2.歴史から見た韓国の儒教

(1)儒教の受容

 ○ 伝来・高句麗4世紀頃までに − 但し、生活習慣には影響を与えず ex.同族婚

 ○ 高麗時代 − 仏教の全盛と朱子学の伝来

(2)麗末鮮初の転換

 ○ 革命の論理と王朝維持の論理 − 鄭道伝から鄭夢周へ

 ○ イデオロギーとしての定着と生活習慣の変容

(3)朝鮮王朝における儒教

 ○ 科挙制度の定着

 ○ 両班・常民・賎民の三重構造とその崩壊

(4)近代における儒教の変容

 ○ 小中華思想と鎖国の論理 − 「文の国」の開国の遅れ

 ○ 儒教の否定とLリスト教の「妥協的浸透」

 ○ 「族譜」の全国民への拡大と「総両班化」

 

3.現代韓国における儒教

(1)家族制度と儒教

 ○ 「本貫」と戸籍の結合

 ○ 同族不婚原則の貫徹

 ○ 変容する男尊女卑と韓国人の結婚観

(2)NIEsと儒教

 ○ 韓国における労働移動 − 「儒教的資主義論」の虚妄

(3)韓国人の世界観と儒教

 ○ 序列主義

 ○ 「正しい」ものへの志向

 

参考文献

 加治伸行『儒教とは何か』(中公新書)

 加治伸行『沈黙の宗教 − 儒教』(ちくまらいぶらりー)

 服部民夫『韓国の経営発展』(東洋経済新報社)

 服部民夫『韓国』(東京大学出版会)

 三上次男・神田信夫編『東北アジアの民族と宗教』(山川出版社)

 宮嶋博史『両班』(中公新書)

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