韓国における企業・国家関係に関する一考察

2000.8.9.
台湾大学日本研究所

1.従来の韓国の国家・企業関係 − 「韓国モデル」 S. Haggard
 両者を結ぶ二つの経路
1)金融を通じた統制
− 80年代以前の銀行国営、以降の人事・認可権を通じた非公式の介入
2)財閥/財界を通じた政治との「交渉」
この背景に存在した従来の構造
 a.直接金融市場の未発達 − 不可避的な間接金融への依存
 b.伝統的な商業資本発達の遅れ+日本統治末期の銀行「日本人資本化」+敵産処理
 c.このような下で、政府からの資金的援助を受けながらの巨大財閥の発展
 d.「政府と協力しながらも、政府に対して依存する」構造

2.「IMF危機」の影響
 以上のような韓国の政治・経済システムに与えた通貨危機の影響
1)政府による金融支配体制の崩壊
− 一部金融機関破綻 → 一時的国営化/政府資金投入 → 外資等への売却
→ 政府による統制の不可能化
加えての、
 外資進出を契機とする直接金融市場の急速な拡大 − 実力ある企業は市場から直接資金を調達することができるようになる
2)「政府−財閥」体制の崩壊 − 大宇・現代の破綻/解体
→ 変わって市場に参入した外資
3)新たな「韓国型」政府・企業関係の登場?
 「破綻企業」処理過程における債権団への政府の積極的関与 − 巨大な財閥を如何にして解体し、ソフトランディングさせるか

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