東京大学  地域文化研究特殊研究II/特殊講義II用 講義メモ

担当者:木村幹(神戸大学大学院国際協力研究科・教授)

講義スケジュール

第1週

第1テーマ(7/21) 「専門書」をどう読むか

第2限

 1)「書いてある内容をまとめる」だけでは駄目

 2)専門書の構造を理解する

  3)現時点ではどのような問題があり、自分ならどう改善できるか考える

 4)実際に同じ作業ができるようにする

 5)自分が行いたい分析にどのように生かせるかを考える

 6)準備できる事は何か

 著者について調べる → 何を?どうやって?

 書籍そのものについて調べる → 何を?どうやって?

おまけ

 7)そもそも専門書をどう探してますか?

 8)テキストと比較対象になる著作は何ですか?(図書館に行って調べましょう)

宿題:著者とテキストについて調べて、書籍の内容を自分なりに分析してみましょう

 → 毎回講義用のメモを各自準備

 


第2テーマ(7/22) 「日韓歴史認識問題とは何か」を解剖する

2限目 まずは情報の多い、著者についてから

1)著者はどんな人?

2)どんな研究をしてきたの?

3)彼の研究はどんなもの?

4)研究の長所(あるとすれば)と欠点はどこにある?

5)この本は彼の研究史ではどう位置付けられているの?

 

3限目 本全体について考える

1)本の構造はどうなっているか

2)本のなりたちはどうなっているか

3)どういう手順で議論が進められているか

4)その為にはどういう技術が用いられているか

5)この本はどう評価されているのか

 

4限目 そもそも研究書/論文はどういう構造で書かれるものなのか

1)標準的な論文の構成を考える

2)研究の目的をどう位置付けられているか

3)研究の「聴衆」は誰か → 一般社会?それともアカデミア?

4)研究の価値はどう評価するか → 「新しい知見」と「その意味」

(あるいは方法論的新しさ)

5)さて、この著作の場合それは何か

 

宿題:ないかも(可能であれば懇親会予定)

テキストについてどういう手法が用いられているか、また、その妥当性と限界点がどこにあるかまとめてみましょう。

 


第3テーマ(7/23) テキストから手法を学ぶ

2限目 第1パート(第2章から第3章) 「言説を捕まえる」

1)「言説」とは何か、そして何故重要か

Cf.クリフォード・ギアーツ「文化の解釈学」→ 「文化」と言説

2)社会・政治現象において重要な「言説」をどう見つけるか

3)テキストにおいてはどのような処理が行われているか

4)仮説はどのようなものか

5)その仮説はどのようにして導き出されたのか

(著者が隠している情報は何か)

おまけ

6)プレゼンテーションとしての学術研究

 

3限目 マクロとミクロ

1)マクロな言説の傾向を読み取る

2)その意味合いを解釈する

3)ケース選択の重要性 → ケースは狙って選択する

Cf.ジョージ他「社会科学のケース・スタディ」

おまけ

4)「先にケースありき」の場合にはどうするか

 

4限目 第2パート(第4章〜第5章)と第3パート(第6章〜第7章) 

「ケース選択とその利用」

1)著者は何故これらのケースを選んだか

2)各々のケースは著作の中でどういう役割を与えられているか

宿題:来週の講義開始までに実際のレポート作成に用いる題材を考えてきましょう

 


第2週予告

第4テーマ(7/28) 「レポートの目的について整理する」

3限 とりあえず構想発表

4限 研究の意義と「ありうべき聴衆」について考える

宿題:ちゃんと「当たり」(マクロな変化とケースの双方について)をつけて来ましょう

第5テーマ(7/29) 「レポートの構成を決定する」

3限 言説のマクロな変化のとらえ方に対するアイデア

4限 仮説をどう作るか

宿題:レポートに使う資料、先行研究を整理しましょう

第6テーマ(7/30)「レポートの詳細を決定する」

3限 ケースをどう使うか

4限 プロットを書きましょう

宿題:来週末までにプロットを提出してください


 

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